過日、11月21日(金)から24日(月、祭)までの4日間、清水ナショナルトレーニングセンター(通称:Jステップ)にて第15回全日本レディースサッカー選手権大会が開催され昨年に引き続きコーチとして前年度優勝チームアジュール兵庫(A’ZUL HYOGO)に帯同した。
その中から少し・・・。
第15回全日本レディースサッカー選手権大会とは
昨年度優勝チーム・・・として参加したアジュール兵庫。昨年までのこの大会は“全国ママさんサッカー大会”として開催され14回を数えていた。
昨年、川渕さんが日本協会会長に就任した際、広くサッカーマンに愛されるようにと言う理由でキャプテンと言う名を使い、同時にキャプテンズミッションと言う施策を発表した。これは10からなるもので既にご存知の方も多いと思うが
登録制度の検証・改革
施設の確保・活用
幼年時代からの普及・育成体制の整備
中学年代の活性化
強化指定選手制度の見直し
レディースサッカーの活性化
ファミリーフットサル大会の創設
リーグ戦の導入
地域/都道府県協会の活性化
新たなミッション
と言ったものである。
その中の6番目にあるレディースサッカーの活性化に関する内容の一つが今回の全日本レディースサッカー選手権大会である。
昨年までのこの大会は前出の通り「全国ママさん大会」と言う名で14回の開催を誇っていた。熱心な参加者が集い、地域予選も行なわれ、これはこれで盛大な大会であった。ママさんの大会と言っても競技レベルは予想以上に高く、元Lリーガーもいたりする。一方で子供がサッカーを始めたから一緒にサッカーを始めたと言うママさん選手もいて何処となく和やかな雰囲気も無くはない。しかしながらこと選手権となれば話は少し変わってくる。やはりと言うか、なりふり構わず補強して勝ちに行くチームが現れるのが世の常。そこでこの“ママさん大会”はいくつかの出場条件が設けられ、皆が大きな競技レベルの格差(Lリーガーと素人)に悩まされること無く、比較的公平に競技に参加できるよう工夫されていた。これがまた絶妙なルールで非常に興味深いものであった。
地域によっては競技人口差が大きいので地域代表チームは単独、補強、選抜のいずれの方法でも編成できる
11人の出場選手の年齢合計が400歳以上であること
(ピッチ上の11人の合計年齢が400歳と言うことである。つまり若手を起用すればその分ベテランを配しておかなければ年齢が足りないと言う事態が起こる)
20歳以上のママさん、または平成○○年11月○○日(その大会当日)の時点において35歳以上で無ければエントリーできない
(つまり、20歳以上の人が出場する場合は経産婦であること、経産婦で無い場合や独身の場合は35歳以上であれば出場できるということである)
と言った参加資格が課せられていた。
実際にマッチしない企画
川渕キャプテンは広島で開催された昨年の第14回大会にゲストとして視察に来た。中日の懇親会は「選手の皆さんとお話をして今後どんな大会にしていくか意見がほしい」といって和やかに行われた。キャプテンズミッションが発表される前年であったのだが今から思えばその時の懇話会の伏線にはキャプテンズミッション・レディースサッカーの改革があったと考えられる。当時、11回大会から13回大会まで3連覇中だったフローレンス広島や過去に優勝経験豊富な清水FCママなどの常連選手からは「優勝チームは韓国のママさんチームとの選手権が出来ないか?」などとおもしろい意見がたくさん出た。ママさんサッカーを今後もますます発展盛大にしていくような旨の発言もキャプテンから飛び出したため会場はヒートアップした。
が、しかしである、今年度になって発表されたママさん大会の要項は全日本レディースサッカー選手権大会と大会名が変わるにとどまらず要項まで変わり今までと趣向が変わった大会になってしまった。キャプテンは「ママさんと言う名はバレーボールみたいで嫌いだ。何か良いネーミングを考えたい。」とその時言っていた。先に上げたママさんならではのルールなど無くなり、18歳以上であれば誰でも出場OKとなった。ただ、Lリーグ登録選手と全日本女子サッカー選手権大会(男子で言う天皇杯レベルの競技会)への同時エントリーは不可という条件のみ付いた。こうなると元Lリーガーで固めたチームが出現し各段の力量の差を持ってダントツの強さを見せ付けることは容易に想像できる。案の定、今回優勝チームは高槻ラガッツァという数年前までにLリーグに登録していた選手のOGチームが30歳から33歳くらいまでの若い選手を揃え優勝した。準優勝チームも熊本の大津高校女子サッカー部のOGチームで固めた、年齢にしたらこれも30歳代前半、高校女子サッカー選手権大会で優勝したときのメンバーが大半と言うチームだった。
今回から45歳以上の大会を同時に開催し、いわゆる年代別の大会の整備を行った感があるレディースサッカー大会。正直、全国各地の関係者からは批判的な声が続出した。小刻みに20台、30台、40台と年齢別の大会を行うには競技人口の絶対数が無い。かといってこのように20台やL経験者とママさんが競い合うにも無理がある。45歳以上の大会を併設したとはいえ10分ハーフのハーフコートで8人制と言う形式にも不満が続出。
日本協会は現場の選手までとは言わないがせめて指導者、各地地域協会の主たる役員などに意見を聞いているのだろうか?もっと現実・実際にマッチした企画が出来ないものか・・・。リサーチをきちんとしているのだろうか?誰が何処で大会検討会議を行ったのか?はなはだ不満で遺憾である。もちろん誰かがある種、強引に物事を変えていかなければ物事は変わらない。いちいちお伺いを立てていたらきりが無いのも分かる。しかしである、この大会は少しやりすぎである。現地で数人の方に聞いたが大会前の年度当初、日本協会は大会参加チームに対して交通費か何か資金援助をすると言うような発言をしたらしい。確かにわずかながら捻出されているらしいが援助が出ていない地域もある。こういう事が事実であれば由々しき問題である。軽々しく行うべきではない。援助云々と言うことを公言しても良いが十分煮詰めてから、いよいよGO段階になってから言うべきである。
我々からすると昨年の突然開催された大会期間中の懇親・懇話会で実はヒアリングされていたのか?と憶測してしまう。「聞くだけ聞いたじゃない、言わない君達が悪い」と協会筋に言われているようで、気が付いたら勝手に大会形式を変えられたという感じである。私の周りの誰一人意見を聞かれていない、今後の大会についての意見など・・・。
では、百歩譲って「前身のママさんサッカー大会の継承大会だ」と主張するのを理解したとしよう。それなら・・・ましてや第15回全国レディースサッカー大会と名前を付けたのなら・・・大会パンフレットに“過去の記録”として第1回から第14回までの栄光を記載するべきである。昨年までのパンフレットにはきちんと記載されていたものがどうして今年になり削除されているのか?日本協会が悪いのか地元協会が悪いのか印刷屋が悪いのか・・・。まるで『全く新しい大会ですよ。今までとは関係ありませんよ。』と言っているようである。それなのに大会名には”第15回・・・・“とネーミングされているのは何なのか。原因は何であれやる事と言うこと、主張することに一貫したものを感じ取れない。ママさんがいてサッカー人口は拡大する、サッカー好きのママがいるから子供もサッカーを始めるといったキャプテンの話はどうなんだと言いたい?たかがママの大会、されどママの大会。もう少し現場の声を聞く機会を作るべきである。特に日本協会内の女子関係役職の方々に・・・。
アジュール兵庫は昨年度優勝チームとして予選を免除されての参加。結果第3位という成績であった。1,2位のこういったある種違う性格を持ったチームを相手にママさんチームが3位に輝いたと言うことはとてもすごいことで”偉業“といえるような気がしてきた。3位決定戦の清水FCママもいわゆるママチームであったことから3位決定戦は昨年までの”ママさんサッカー“に置き換えればいわば決勝戦ともいえるようなものではなかったかと・・・。選手達のこの頑張り、栄冠に敬意を表したい。
しかしながらこうやってママチームがキャプテンズミッションによる変革元年の今年、頑張れば頑張るほど「この大会形式で“間違いではなかった”」という認識を協会内に植えつける皮肉な結果にならなければよいのだが・・・。
A’ZUL HYOGO の戦い
4チームずつ4グループに分かれての予選リーグ。第1戦は関東第3代表・北坂戸レディース。前半は0-0であったが後半に入り兼吉(旧姓・尾板)が得点、終了間際には昌子が加点し2-0で初戦を飾った。アジュールの鬼門はいつも2試合目。第2戦、東北代表・リトルスターズ戦では選手自身がそこを注意し、開始より前がかりでよいゲームを展開。前半16分に坂本が先制点を挙げると続けざまに昌子、坂本と得点し前半を3-0で折り返す。後半に入っても吉田(万帆)が加点しトータル5-0の勝利となった。この試合後宿舎にてミーティング。試合にてよく言う“良いスタート悪いスタート”とは何処がどう違うのか?そして明日はどうして行くのかをビデオで確認して初日が終った。
二日目、予選リーグ最終戦は全勝での決勝トーナメント進出をかけて四国代表のFCカルメンと対戦。この日初出場の平井の活躍などで5-0の勝利。午後からの1位トーナメント進出を決定した。
決勝トーナメントは各グループ同順位同士4チームでのトーナメント、つまり1位は1位の4チームで、2位は2位4チームでトーナメントを行う形式であった。と言うことは予選1位になった時点でベスト4進出を決定した事になる。準決勝は前出の大津高校OGメンバーで固めた熊本大津マリノス。平均年齢も若く最高齢で37歳、29歳から32歳までがチーム総勢18人中13人。
***ここで我がアジュールを少し解説・・・。***
最高齢は54歳、最年少が32歳2名、あと30歳代が7名、40歳代が9名とバランスの良い好チーム。エントリー選手18名中12名は神戸市少年リーグ女子の部経験者ないしは高倉中学校女子サッカー部経験者あるいは神戸フットボールクラブレデーズでのサッカー経験者であり、中には小中高とサッカーを続けてきた選手までいる。言い換えれば皆、昔一緒にプレーしていた旧知の中であり、実際には互いに旧姓で呼び合っているという現象まで起きている。これにママさんになってから出会った選手達が何の違和感も無く融合して出来上がったチームである。平成12年度に初結成してから4年・・・
【過去の成績】
1年目;平成12年
[予選リーグ]
第1戦 ○2-0 vs長野選抜
第2戦 ●1-3 vsフローレンス広島(前年度優勝チーム・結果この年も全勝優勝)
1勝1敗・1次リーグ敗退
*当時は3チームでのリーグ戦で1位のみ決勝トーナメント進出
2年目:平成13年
[予選リーグ]
第1戦 △0-0 vs清水FCママ
第2戦 ●1-2 vsLFC清水(北海道代表)
1分1敗・1次リーグ敗退
*当時は3チームでのリーグ戦で1位のみ決勝トーナメント進出
この年もフローレンス広島が優勝を飾り大会3連覇を成し遂げた
3年目:平成14年
[予選リーグ]
第1戦 ○1-0 vsフローレンス広島(大会3連覇チームに3年目にして初勝利)
得点:田村
第2戦 △0-0 vs城山FC(九州代表)
[決勝トーナメント]
準決勝 ○3-1 vsFCヴィクトリー(関東代表)
得点:坂本2、中谷
決勝 △0-0
PK4-3 vs高知選抜(四国代表)
初優勝
大会MVPに坂本里加子が選ばれると言う3年間の戦いの中で3連覇のフローレンス広島を破ったこと、年を追うごとに選手が本気になり自己犠牲を払ってでも勝利に邁進していく姿がとても印象的で素敵なレディーに出会えた実感がした。
昨年の優勝した後のスナップ(キャプテンを囲んで)
さて、準決勝に戻るが・・・、準決勝は先手を取ったものの結果逆転されて1-2で敗れ3位決定戦に回った。この試合は相手の粘り強い守備からの速攻注意と思いながらもまんまとはまり一本のロングシュートとハーフウェーライン付近からのFKを決められた。泣く選手、呆然とする選手・・・、守備を崩されること無く失点し敗れた選手たちは負けた気がしないだろう。しかしそれもサッカー。相手選手の前年度優勝チームに対する思い、準決勝を勝ちたい気持ち・・・それら全てを受け止めた上で勝っていく立場である事が今年のアジュールだったのだ。こうやって勝ったチームは更なる勝利を、負けたチームは悔しさを胸に刻んで頑張るのだ。我々は少し忘れていたのかもしれない・・・そういうチーム・選手の気持ちを・・・、我々が4年前に悔しい思いをして帰ってきたときと同じことを他のチームはしているのだということを・・・。
3位決定戦はママさん対決となり是が非でも勝ちたい試合。前半は0-0で互いに一進一退。後半に入り右からのロングクロスボールが直接入り先制点を許してしまった。しかし、すぐさま坂本、兼吉のトリッキーなFKより兼吉が直接ゴールイン。1-1の対に追いついた。この試合では前半守りに入ったのか相手選手のマークに気を取られ守勢に回っていた。そこでハーフタイムには後半点を取るための作戦を授けた。そのために必要なキーワードが実はひとつあった。私はこのあるポイントにおいて計算できるものがあれば勝てると睨んでいた。勝てるとはいわないまでも点は取れると思っていた。
まず前半の中盤における数的不利におけるカバーをいかに修正するかということであった。そしてその方法としてシステムを大きく変えるのではなくバランスを維持しながらなおかつ中盤で数的有利を作り、そして点を取るために少々のリスクを犯してでもゴール前に人数をかけていくること・・・そのためには右ワイドハーフの8番を抑えることであった。先手を取らずに釘付けに出来たら・・・しかし2人で抑えるのでは意味がない。如何に少ない人数で抑えその余った分を攻撃に費やすか・・・。その仕事をきっちりしてくれたのが平井であった。彼女は目立たない地味な仕事をきっちり行ってくれた。8を押さえることで全体が押し上げにくくなった清水に攻撃の糸口はカウンターのみとなる。そういった目に見えにくい”流れをつかむ“為の作業をよくやってくれた。影のMVPと言えるのではないだろうか。
延長も0-0で決着付かず勝負はPK戦へ。先攻はアジュール。1人はずしたものの兼吉、井口、幸田、水田が決め5人目先攻アジュールが終って4-3。5人目後攻の清水FCママ、センターフォワード�番の選手にプレッシャーがかかる。はずせばアジュールの勝利となる。助走をとって・・・キック!! 見事GK高貝がキャッチ!! この時点でアジュール兵庫の3位が確定し、前日とは違う涙・涙・涙・・・。スタッフ、リザーブ選手、応援に来てくれた45歳以上大会に参加していた選手・・・皆、歓喜の渦に巻き込まれた。
3決前のベンチ(後ろは45歳以上大会出場選手の応援)
3決前の円陣
悲喜こもごも・・・この大会も終った。
ここからはこの場を借りてジュールの選手に贈る言葉を少々・・・。
アジュール兵庫の指導を手伝って4年。ママさんサッカーの取り巻く様子もよくわからずただ選手に合った練習メニューを提供することのみを仕事と捉え参加。徐々に全国大会へ帯同する事を前提に練習会にも出来る限り参加。しかしながらヴィッセル神戸の仕事とのやりくりに苦慮し難航。部長と言い合い、小言を言われながら地域サッカーのため、協会行事にヴィッセルが協力をすると言うスタンスでやりくりを続行。協会からの派遣依頼状にてしぶしぶ許可を得る。どうやらこのことは後々の私の状況に影響を与えたようである・・・。いきさつはどうあれ1年目、平成12年11月に初めてアジュールとして全国大会へ参加。私は前日から現地入りしたチームとは別に仕事を終えた後、翌日に現地入り。このとき、選手のサッカーに対する準備、考え方のレベルに愕然とする。浅野監督に相談し生活面のこと、サッカーに対する心がけのこと、相手に対する思いやりのことなどを大人としてレディーとして身に付けるよう注文。タバコ、スリッパ、サンダル、状況によるサッカー選手としての身の振る舞い、良い準備をする習慣作り・・・すべては大会に勝つため、自分自身が自分なりに努力をして勝利を求めていくと言うためである。それがなんなの・・・?それが目標だからである。
母として女房としてプレーヤーとして・・・いくつもの顔をやりくりすることは本当に大変なことであっただろう。しかしそこには協力者がいたと言うことを忘れないでほしい。そしてもっと忘れてほしくないことはその協力者を増やして言ったのは紛れもなく自分自身であることを。日々の努力があるからこそ周りの人はここぞと言うときに応援してくれるのである。日頃からサボって言いたいことを言う者に誰が応援の手を差し伸べるのか・・・。私は中学生・高校生・今では大学生にも言っている、「自分のファンを作る」ということの大切さを。この私の精神を少しでも伝える事が出来たらと思い始めたアジュールの指導。私としたら上手く伝わっていれば本望である。選手が理解してくれたのか最初から知っていたのかはわからないが今年のチームを見て本当にすばらしいチームになったと感じた。本当にサッカーに、試合に集中していた。楽しい会話といざ集中するときの切り替えの早さ、度合いは4年前には見られないものだった。落ち着いたものだった。
昨年の全国大会優勝、この事実は一生自分に付きまとう勲章である。人生に誇りを持てと人は言うが世の中の何人の人が胸を張れるものを持っているか?全国大会準決勝敗退、これも勲章である。この一瞬、一試合、一日のために長い年月をかけると言う作業を何人の人が体験できるのか?本当にサッカーをやっていて良かった、サッカーで皆に出会えてよかった、だから指導者は辞められない。
腹立つことも多く胃が痛くなることも多く、なぜゲームのリズムが悪くなるのか?なぜ狙ってボールを奪えない?なぜシュートを打てない?・・・と考え、やきもきしながら見届け・・・パーフェクトに出来れば苦労はない、そんな選手はいない・・・と言い聞かせ何度も待ち続ける・・・出来るまで。完璧に出来たら練習する必要がない、出来ないから練習が必要、練習するから感動は倍増。こう言った当たり前のようなことを改めて体験させてくれたチームであった。
本当に連覇は難しい。しかし勝てない時代から勝てるチームに進化することも難しい。最初、連覇をしていた広島に本気で勝つことを考えたのは監督だけだったかもしれない。何処となく「なかなか勝てないよ!強すぎる」と思ってはいなかったか。選手を鼓舞して広島を招待し、神戸で戦いくじかれて、何度も戦い分析し、勝利をもぎ取るこの熱意。監督の情熱に施されついには全国優勝を成し遂げるにまで至った。なんとも不思議な監督との4年間。
今年の3位は正直悔しい。勝つために清水へ行ったのだから。選手たちが「予選リーグで負ける訳には行かない。優勝をする事が目標。」といった顔をして、平然とリーグ戦を戦っていたことに正直驚きを感じ、同時にたくましさを感じた。経験とはすごいものだ。ここまで選手を成長させるものなのだと改めて学んだ。やはり勉強は負けてするものでなく勝ってするものだ。負けたときよく言うではないか、「良い勉強になったな!」と。違う。負けて勉強にならないとは言わないが勝ったらもっと勉強できるのである。自信と言う産物を手にしながら・・・。
本当に私がこのチームに対して役に立ったのだろうか・・・?何で役に立ったのか・・・?精神面?技術面?戦術面?と考える。 良くはわからない。これは選手が評価してくれれば良いことなのだがせめてマイナスでないことを祈ろう。私は最後に選手たちにこれをどうしても伝えたい。こうやってずっとサッカーを続けてくる事が出来た自身の努力と同じくらい皆さんに対して環境を与えてくれた・・・小学校の頃からサッカーをする事が出来たという環境を与えてくれた・・・周りの人たちに一緒に感謝しようではないですか。兵庫の女子サッカー界の努力の結晶であり宝である素敵な選手、素晴らしいレディーたちに感謝の気持ちを伝えたい・・・ありがとう。これ以上私には気持ちを言い表せる適当な言葉が見つからない・・・。
そして浅野正倫監督、金田篤佳コーチ、山田由佳マネージャーありがとうございました。
A’ZUL HYOGO PLAYER’S LIST
1
GK
高貝直美
(多井の畑キャロッツ)
11
DF
金田明子
(ポルト神戸)
2
DF
吉良慶子
(神戸FCマミーズ)
12
DF
山本喜子
(多井の畑キャロッツ)
3
DF
井口珠美
(多井の畑キャロッツ)
13
MF
吉田万帆
(ポルト神戸)
4
DF
水田明美
(ポルト神戸)
14
DF
清木環
(ポルト神戸)
5
MF
中谷明子
(トパーズ神戸)
15
MF
兼吉裕子
(ポルト神戸)
6
MF
吉田智美
(ポルト神戸)
16
MF
平井尚美
(バンヴェール兵庫)
7
MF
田村敬子
(多井の畑キャロッツ)
17
FW
安野みどり
(バンヴェール兵庫)
8
MF
幸田純子
(木津ペッカーズ)
18
MF
山田由佳
(高砂FC‘72レディース)
9
FW
昌子直美
(神戸FCマミーズ)
22
GK
西川雅子
(夢野ファイターズ)
10
FW
坂本里加子
(トパーズ神戸)