サッカーとハート :2006年への思い[年末から年始にかけての出来事ダイジェストPart II]2006-01-02
久々の年末行事
昨年末12月22日から26日まで滋賀・ビックレイク(新しく出来た人工芝2面・天然芝1面を備えたサッカー施設)でナショナルトレセンU-12関西が行われナショナルトレセンコーチとして参加。2府4県から選抜され集まった小学6年生80人を20人づつ4組に分け4日間にかけてトレーニングや試合を行うもの。優秀な選手は来年に向けてJFAエリートプログラムによってトレーニングを施される対象選手になっていく。26日13:00頃ナショナルトレセンが終了したその足で千葉・姉ヶ崎まで行った。2006年兵庫国体少年の部チームの強化キャンプに合流するためである。終了が29日となりバスで帰神。21時頃に三ノ宮に着いた。久しぶりの年末遠征であった。最近、大学生を指導していると遠方へ出かけることが減った。本当はこの時期インカレがあるはずだが・・・。まあそれは置いておいて・・・。
久々の子供との再会
三ノ宮に着くとファミリーが迎えに来てくれていた。私は家内と娘・息子の三人が「おかえり〜」と出迎えてくることを想像しワクワク!なぜなら息子には2週に1回くらいしか会う事がなく、この年末頃は1ヶ月以上会っていなかったため私のところへ飛び込んでくる姿を想像していたのである。しかし迎えに来てくれたのは家内と娘。ひとり足らなかった。まあ、中3になる娘がわざわざ迎えに来てくれること自体「いいじゃないですか娘さんが来てくれるなんて。うちなんか息子どころか娘も来てくれませんよ」と聞こえてきそう。「うちなんか家内も来てくれないですよ。しかもどこかへ行っていて家にいないですから・・・」といわれたら全く持って贅沢な話。
その後帰宅すると中1になる息子は家にいた。久しぶりの対面である。何かしら恥ずかしいような嬉しいような・・・のは私の方で、子供は「お帰り」と言うくらいのリアクション。少し拍子抜け。なにやら聞けば1月5日には登校日と言うものがあって4日にはまた大阪に帰るという。忙しい息子だ。しかし本人は私に言わないだけなのかべつに早々と実家を離れることにあまり抵抗がない様子。子離れしていないのは親のほうだろうか???しかし2〜3日も一緒にいるともう大変。うるさいしちょっと目を離せば近くに住む小学校時代の友達と遊びにいくわですぐ家からいなくいなる。まあ懐かしい友達と顔を合わせたくなる気持ちも分らないではない。しかし、勉強せんかい〜!と言う感じだ。サッカーばかりするのも考えものなのだが・・・。
思い出せない昔
しかし、親子・家族と言うものは不思議なもので離れていてもすぐ生活のリズムが戻り以前を取り戻すという性質がある一方で、以前の“姿”は取り戻すことは出来ない。人間成長・年を取るという輪廻があるからだ。私は幼稚園や小学校低学年時代の我が子二人をなかなか思い出せないでいる。もっと以前にあった出来事・・・《耳をふさぎながら手ぬぐいを腕にかけ沐浴させたな・・・》と言うことは覚えているのだが。こんな話をしたら家内に一言「家におらへんからでしょ」と。家にはいた。遠征や合宿・長期の研修等家にいないことは確かに多かったし、私がいない分家内が良く二人を色々なところに連れても行った。私が知らない鳥取砂丘のスナップ写真があったりもする。しかし私は家にはいた。
最近、学生を指導しているとふと思う。今は協会の仕事をしているからそれなりに遠征・合宿があるが、それが無かったらずいぶん時間があるような気がすると。以前をふとふりかえると春休みや夏・冬の長期休みには家にいない日が多かった。夏休みは40日分の30日は家で寝ないし春休みは多数の学年を入れ替わりで合宿させ、加えて海外キャンプにも行ったりした。娘が3月21日、家内が4月5日というなんとも皮肉な日付の誕生日に私は家にいた試しがない。なんと家族不幸な親父。いや親父不幸な誕生日の家族・・・。
亭主元気でも留守ではまずい・・・?
しかし、サッカーの指導者なんてそんなもの。私以上に忙しい人は五万といる。そう思うと忙しいと言ってはいけないし、現在の学生の指導のみに満足することなく地域とか協会の役に立つ仕事が出来る今を喜ぶべきだと感じる。ただ、仕事をするのはいいのだが我がチームの指導・我が本業・親子の会話・夫婦の会話はさぼってはいけないとは思う。ちなみに今年の我がサッカー部のことを話しすると、有望選手が大量入部してくる。Jチームに入団する寸前まで行った選手や国体代表選手・高校選手権県代表選手・10人以上の身長180cmOver選手・代表にはならなかったが能力の高い選手といった個性派が揃う。しっかり指導せねば。
そして今年はもうひとつ大きな行事がある。2006年兵庫国体である。監督:黒田和生(滝川第二高校サッカー部監督) ヘッドコーチ:昌子力 コーチ:菊池彰人(ヴィッセル神戸) GKコーチ:山根誠(関西学院高等部サッカー部監督) アシスタントコーチ:前田信利(吉川中学校サッカー部監督・兵庫県3種技術部長) 小森康宏(滝川第二高校サッカー部コーチ)庶務:藤本憲幸(明石養護学校) と言うスタッフで地元国体の至上命令に立ち向かうべく努力と研鑽の日々が加えられる。自チームの指導に加えて国体チーム、そしてJFAの仕事となればより一層の時間配分調整がないと家族の会話不足になりかねない。避けたいものだ。それでなくても娘は受験、息子は大阪。父ちゃん元気で留守がいい・・・と言う状況では困るわけである。
だから持って今年は足元を見てしっかり地に脚をつけ、今までやってきたことを振り返りながら着実に自分のものとして吸収し前進していきたい。驕れることなく着実に。
PS.
1年の計は元旦にあり。元は物事の始めを表す言葉。政治のもとである天子を元首、事業を起こした最初の人を元祖という。1年のはじめだから元日と言う。ちなみに元旦とは1月1日の朝のことを表すのです。