サッカーとハート

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no.34
2005.12.5 mon
by c.shoji


◇ 自分自身の生き様に一石 ◇

 今年も11月18日(金)〜20日(日)にかけて清水・Jステップほかで全国レディース・サッカー大会が開催された。関西の予選(出場枠1)を突破した『A'ZUL HYOGO(アジュール兵庫)』は見事準優勝を果たし、同時に4年連続ベスト4入りという快挙を成し遂げた。
 今回もコーチとして帯同を2日間したのだがそこで感じた“アマチュア大人チームの心得”なるものに言及してみたい。

◇ 見事な結果 ◇

 これで6年連続の清水遠征となった。そう、全国レディースサッカーへ今年も帯同した。下記はその結果である。

第17回全国レディースサッカー大会(05/11/18,19)
▼会場:清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)・蛇塚サッカー場
■11月18日(金)・19日(土) 1次ラウンド
・Aグループ
 広島レディース(昨年優勝・広島県) 9-0 習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4)
 スポーツの森・大津マリノス(九州1) 2-1 F.C.V.イレブン(東北2)
 広島レディース(昨年優勝・広島県) 8-0 スポーツの森・大津マリノス(九州1)
 習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4) 2-1 F.C.V.イレブン(東北2)
 広島レディース(昨年優勝・広島県) 7-0 F.C.V.イレブン(東北2)
 習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4) 3-1 スポーツの森・大津マリノス(九州1)
【最終順位】
 1位:広島レディース(昨年優勝・広島県) 勝点9
 2位:習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4) 勝点6
 3位:スポーツの森・大津マリノス(九州1) 勝点3
 4位:F.C.V.イレブン(東北2) 勝点0

・Bグループ
 osera(中国) 0-1 北坂戸レディス(関東2)
 四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2) 0-3 リトルスターズ(東北1)
 osera(中国) 3-0 四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2)
 北坂戸レディス(関東2) 1-1 リトルスターズ(東北1)
 osera(中国) 2-0 リトルスターズ(東北1)
 北坂戸レディス(関東2) 4-0 四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2)
【最終順位】
 1位:北坂戸レディス(関東2) 勝点7
 2位:osera(中国) 勝点6
 3位:リトルスターズ(東北1) 勝点4
 4位:四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2) 勝点0

・Cグループ
 横須賀Sレディース(関東1) 0-1Bene gluppo(四国)
 Unidos da forza HABATAKE(北海道) 0-0 アジュール兵庫(関西)
 横須賀Sレディース(関東1) 0-1Unidos da forza HABATAKE(北海道)
 Bene gluppo(四国) 0-1 アジュール兵庫(関西)得点:山本絵美
 横須賀Sレディース(関東1) 1-1 アジュール兵庫(関西)得点:小林舞子
 Bene gluppo(四国) 0-0 Unidos da forza HABATAKE(北海道)
 【最終順位】
 1位:アジュール兵庫(関西) 勝点5 得失点差1 得点2
 2位:Unidos da forza HABATAKE(北海道) 勝点5 得失点差1 得点1
 3位:Bene gluppo(四国) 勝点4
 4位:横須賀Sレディース(関東1) 勝点1
 
・Dグループ
 FC.TON.トノールドレディース(北信越) 3-2 Scar'ab2(九州2)
 武蔵野クラレス(関東3) 0-1 清水FCママ
 FC.TON.トノールドレディース(北信越) 0-1 武蔵野クラレス(関東3)
 Scar'ab2(九州2) 0-7 清水FCママ
 FC.TON.トノールドレディース(北信越) 0-6 清水FCママ
 Scar'ab2(九州2) 1-1 武蔵野クラレス(関東3)
 【最終順位】
 1位:清水FCママ 勝点9
 2位:武蔵野クラレス(関東3) 勝点4
 3位:FC. TON.トノールドレディース(北信越) 勝点3
 4位:Scar'ab2(九州2) 勝点0
 
■11月19日(土)順位決定トーナメント
・1位グループ
 準決勝 広島レディース(昨年優勝・広島県) 6-0 北坂戸レディス(関東2)
 準決勝 アジュール兵庫(関西) 2-0 清水FCママ
 得点 : 吉田智美 (旧姓 瀬尾)、兼吉裕子 (旧姓 尾板)
・2位グループ
 習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4) 3-0 osera(中国)
 Unidos da forza HABATAKE(北海道) 2-1 武蔵野クラレス(関東3)
・3位グループ
 スポーツの森・大津マリノス(九州1) 3-0 リトルスターズ(東北1)
 Bene gluppo(四国) 9-0 FC.TON.トノールドレディース(北信越)
・4位グループ
 F.C.V.イレブン(東北2) 3-0 四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2)
 横須賀Sレディース(関東1) 3-2 Scar'ab2(九州2)
 
■11月20日(日)順位決定トーナメント
・1位グループ
 決勝戦広島レディース(昨年優勝・広島県) 1-1(4 PK 3) アジュール兵庫(関西)得点:稲葉昌美
 3位決定戦北坂戸レディス(関東2) 0-2 清水FCママ
・2位グループ
 習志野ベイサイドスポーツクラブVIVACE(関東4) 0-2 Unidos da forza HABATAKE(北海道)
 osera(中国) 1-0 武蔵野クラレス(関東3)
・3位グループ
 スポーツの森・大津マリノス(九州1) 0-6 Bene gluppo(四国)
 リトルスターズ(東北1) 1-1(5 PK 4) FC.TON.トノールドレディース(北信越)
・4位グループ
 F.C.V.イレブン(東北2) 0-3 横須賀Sレディース(関東1)
 四日市FCエルマーナ(開催地域・東海2) 2-4 Scar'ab2(九州2)

◇ 過去の記録 ◇

 9月の4チームからなる関西予選を突破した 『A'ZUL HYOGO(アジュール兵庫)』は関西代表として清水市・Jステップ及び蛇塚サッカー場で行われた第17回全国レディース・サッカー大会を戦い、見事準優勝を成し遂げた。このアジュール兵庫は結成6年が経つ県選抜チームであり、関西女子リーグ所属:ポルト神戸と兵庫ママさんリーグ所属:神戸FCマミーズ・高倉台トパーズの3チームから編成された。

過去の記録を見ると
2000年 予選リーグ敗退 (1次リーグは3チームのリーグ)
2001年 予選リーグ敗退
2002年 優勝
2003年 3位(この年から全国レディース大会に改組、準決勝で準優勝の熊本大津にPKにて敗退)
2004年 4位(準決勝:優勝したフローレンス広島にPK負け、続く3決も清水FCにPK負け 記録上は敗戦はなし)
2005年 準優勝

となるわけだが4年連続ベスト4を維持しているというこの記録はとても驚きだ。いかなる年齢の大会でもその時その時の競技会レベルがそれなりにあるわけで、その中で4年連続ベスト4というのはなかなか出来るものではない。

◇ 見事な結果 ◇

 しかし今回の大会に対して戦前から私自身は少し不安を感じていた。というのは例年に無く関西予選前の練習に私自身がなかなか合流できずにいたことや予選突破後、全国を前にしての練習において全員と顔を合わすことが出来なかったためにおこる“選手を把握できていない”という実情が不安を招いていたように思われる。やはり全国大会を戦うとなるとそれなりに準備をしてあれこれとシュミレートをするのである。「あの選手が怪我したらそのポジションはこうやってああやって埋めて・・・逆に起きる問題としたら○○だろうから△△する準備をしておかないと・・・」といったようなことは選手の現状把握をすること無くしてありえないのである。そう言う意味で自分自身に不安要素が漂っていたのである。

 そしてもうひとつは自分が選手と顔を合わしていなかったから思ったのか、どうも全国大会という舞台を前にして選手自身が盛り上がっていないというかモチベートしていないように感じたのである。そのため大会の初戦前のミーティングにおいて「子供のチームと大人のチームの違い」について選手に話しをした。選手の皆には唐突な話で「いきなり何?」と言う感じだったかもしれない。しかしその背景にある思いはこうだったのである。

◇ 卒業の無いチームの性(さが) ◇

 『子供のチームというものは選手自身が“進級”すると同時にいずれ“卒業”があり“入学”がある。放って置いても毎年新陳代謝があるのである。しかし大人のチームはいつまでも入れ替わりは無い。進級・卒業・入学が無いのである。プロならまだしもアマチュアになればなおさら新陳代謝がない。一生現役がかなえられる環境なのである。』・・・と。つまり大人のチームと言うものは活気を帯びてこない・新陳代謝の無い状況に陥りがちな性質を持っているのである。

 ゆえにこうも言える。『在籍しようと思えばいつまでも在籍することができ、やめようと思えばいつでもやめることが出来る。もちろん監督・コーチとの相談・スタッフから見るチーム事情と言うものも鑑みなければならないが基本的には“やるもやめるも自分で決めることが出来る。しかしやるとなれば自分で自分を奮い立たせコントロールしなければならない”・・・自己評価が大切であり自己責任が大切なカテゴリーなのである・・・』と。であるからして全国大会を戦う県の選抜・・・いい加減では困るのである。

 このいい加減というのも抽象的な言葉なのだが、私が言いたいのは勝った・負けたでなく如何にして戦うか・・・どんな戦いをしたかと言うことが問題であるということを問いたかったのである。適当に大会を消化するのでなく自分の生き様としてかく戦えり・・・と胸をはれるかどうかということに一石投げかけたかったのである。「しんどいけど大会に向けてランニングをちょっとだけでもする」とか「少しでもボールを蹴る」とか「コンディションをと整えるために食べ物に気を遣う」とか・・・ということなのである。“県の代表”という責任もある一面では大切にしてほしい事柄なのだが県がどうこうよりもまず自分の生き様・人生においてかく戦えりという誇りを持つということに問いかけたかったのである。

 今回、私自身が選手皆の様子を把握しきれていないことから起こる“勘違い”であれば何も問題ないのだ。事実それが単なる自分自身の取り越し苦労であったという感じはこの“準優勝”と言う結果が表しているように見える。しかしここまで来て準優勝と言う結果は逆に言えばなぜ優勝できなかった・・・という部分を残し、優勝できなかった原因を追求するとちょっとした努力・姿勢・準備にあったのかもしれない。「あそこで練習していれば・・・」とか「もう少し皆で気持ちを合わす機会を設けていれば・・・」というような部分にたどり着くのであればやはり優勝できない原因は大会前にあったのかもしれない。まあ、これとて私の勝手な思い込みなのだが・・・。


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