カルチョの旅

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2008.10.16 NO.48


『待ち合わせはジャストタイミングで!!!』


Ciao!

すっかり日本人になりつつある最近の僕…。
何をするにも準備が大事、あれもこれもと片っぱしからそのイベントが訪れる前に用意周到でないと気が済まないのは気のせいなのでしょうか?! ^^;

サッカーも【よく準備が大事!!!】と言われます。

これは【オフザボールの動きに関係する】ことや、【練習で出来ないことは試合で出来ない】といった指導者の方々ならすぐに気持ちを理解してもらえる、それです!!!
そう、当の選手たちは【我関せず】といった具合なのですが…苦笑。

そういえば10分前行動もイタリア帰国からもうすぐ2年が経とうとしていますが、当たり前の行動になってきました。
もちろんイタリアにいたからといって、人を待たせることはしたくないので集合時間にはきちんとたどり着くように約束時間は守ってきました。(イタリアでも!ですよ、笑)

ちなみにイタリアはほぼ待ち合わせ時間に全員が集まらない…。
しかしその流れによっていつの間にか事がうまく運ばれていることに気付かされることが多いのもまた事実なのです。

例えば?!

イタリアの大学で監督を任されていたときの話。
アウェイの試合開始時間に合わせて車で移動するから2時間前に集合を設定。
しかし約束時間が早いのである選手が『景色のキレイな道を通って向かおう』と提案。

日本人の僕的には早くたどり着いて安心したい。

なぜなら…

知らない土地へ行く→道に迷うかもしれない→あせって準備したくない→アップ時間が少ないと動けないかもしれない→試合に負けてしまう

という超ネガティブな心配症の面が心理的に作用してしまうからです。
※少しナーバス過ぎますか?!いや【備えあれば憂いなし】というリスクマネージメントがしっかりしていると考えてください、笑。

なのに陽気なイタリア人たちは「そうしよう!天気もいいし、あの景色って最高にキレイだもんね〜」なんて一同に口をそろえて賛成している(あ〜仕方がねぇ〜雰囲気になってきたなぁ〜by河村)

というわけで試合前に心を和ませようと自分に言い聞かせて仕方がなくあいのり。
自分は通ったことがない道、ん〜確かにキレイだ!!!

ところが???
後ろを見ると集合場所にいた仲間の車が追随していない…。
「なんでついて来てないの?!」
「おそらく…サービスエリアにでも寄り道しているんじゃない?!」

案の定、試合開始30分前に到着。
メンバー表の提出にギリギリ間に合った(その当時のカテゴリーはアマチュアだったので30分前でOK)のだが、ミーティングもできなければ満足にウォーミングアップもできない始末。

果たして試合の結果は?!

先に3点を許し、「だから言ったのに…ぶつくさぶつくさby河村」と怒るにも怒れないハーフタイム…なぜならそこで《景色の良い道を通ることを一緒に選んだ》わけですから。
でもそこからの逆襲がすごいのなんの。
あれよ、あれよと3点を取り返し、逆転する勢いでバーに直撃するシュートが2本。
まっ結果的には粘る私たちを振り切った相手に3−4で敗れてしまうのですが…苦笑。

ここで思ったのです。

この民族…なんでこんなに準備が悪いのに事が始まるとスムーズに流れにのっていけるんだろう???
ミーティングも大してしていない、アップも少ないし、準備不足この上ないやん!!!

この問題、つい最近まで解決しませんでした。
実はこの前、イタリアへ再び訪れた際に僕の恩師であり大切な友人に聞いたのです。

“なんでいっつもイタリア人はギリギリならないと動かないわけ?!”そして到着時間に遅れるくせに帳尻合わせるのが得意なん?!”

“アホな(親愛を込めていう関西弁的な口調!!!)イタリア人は、そのドキドキ感がまるで大冒険のようなもので、人生その方が何が起こるかわからないから楽しいのよ”
“そしてそれに慣れているから臨機応変に動ける性質がDNAに刻み込まれているんでしょうね〜”…だってさ…^^;

果たしてどちらが正しいなんて言えないと思います。
どっちにも良さがあるので僕的には両方の理想を追求していきたい。

なぜならこんなことも最近思います。

サッカーにおいて!!!

パスを早く出し過ぎる…=タイミングが早いので、そのパスに味方が到達できない
スペースに早く入り過ぎる…=埋まってしまって絶好のスペースなのに相手が見つけ出してしまう、あるいは自分が加速できない

つまりどれも早く動き過ぎるがゆえに『ジャストタイミング』ではないのです。

これはもちろんトレーニングのコーチングの問題もあるでしょうが、やはり一番は日本人の生活リズムがそれに当てはまっていると思うのです。

日本社会において相手を待たせない、常に準備が大切な僕たち。
しかし一方で食卓の会話は減り、時間というハードマーカーにマークされてしまっているような気がします。

イタリア人みたいにルーズなのはダメです。
しかし彼らの実戦に強く、最後には帳尻を合わせることができる臨機応変さ、そして『ジャストタイミング』は日本サッカーが強くなっていくための要素だと思うのです…。

ちなみにチームのみんなは集合場所に僕が到着していないことで安心感を得るらしい…そして(僕が)遅れることで主導権を握れるかもしれないことを期待しているかも知れない…もちろん約束時間にピッタリ到着はしますが…ニヤリ

皆さんはどう思われますか?!
それではまたCiao!!


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