カルチョの旅

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2008.2.20 NO.47


『おい、森本は日本人だぞ?!』


Ciao!

久しぶりに本場のカルチョの旅へ出かけました!!!

場所はジェノアとリヴォルノ。
その中で興味深い事件に巻き込まれたので今日はその事件を紹介!!!

ジェノアで1週間研修させてもらったからというわけではないのですが、クラブの雰囲気、クラブ関係者の温かい対応ですっかりジェノアのティフォーゾ(サポーター)になった我々。

早速、町へティフォーゾの印であるマフラーを買いに走ったのです。
その買った直後からしっかり首に巻いてジェノアの応援団に!

しか〜しそのマフラーが事件のきっかけ、ん?もしくは魔除け?
いずれにしても事件の主役となりました。

その事件、実はその週にジェノアのホーム、【ルイジフェッラーリス】で起きたのです。
その日に行われる試合は【ジェノアvsカターニア】。
カターニアはその週にウディネーゼを破ってクラブ史上初のコッパイタリアベスト4進出で勢いに乗っていたのです。
その勢いを作り出したのがなんと森本!!!
みなさんも御存じの通り決勝点は彼が叩きだしたもの!!!(それもロスタイム)
ちなみにインタビューには通訳なしでイタリア語対応(この辺がイタリアで活躍できている秘訣)

となれば!!!
誰だって遠くジャッポーネ(日本)から来る我々の顔を見れば森本を応援すると思うのでしょう…。

ん〜ちょっと待てよ???
でも我々の首に巻かれているのはジェノアのマフラー。
いわば森本側からすれば敵チーム。

我々の存在を知らないジェノアサポーターから見れば奇怪な現象に違いない!!!
当然スタジアムへ向かう道中
「おい、あの日本人たち、わかってんのか?!森本はカターニアなのにジェノアのマフラーを巻いてやがる」とぶつくさ、ぶつくさ(おい、イタリア語わかってんねんでぇ〜^^v)
と、そこへ「森本は日本人だぞ」と私へご丁寧に教えてくれる図太い声で話しかけてくるジェノア応援団。以下会話をそのままお楽しみにください。

河村:「はい、森本は日本人ですね」
ジェノア応援団:「じゃあなんでジェノアのマフラーなわけ?」
河村:「…(困る)」
ジェノア応援団:「森本はカターニアだぞ」
河村:「森本がカターニアということは知ってるけど、俺達はジェノアのファンなの!!!」
ジェノア応援団:「なんでジェノアのファンなの?!」
河村:(返答に面倒くさくなって)「ガスペリーニ(ジェノアの監督)は俺たちのアミーコ(友だち)だから俺たちはジェノアサポーターなんです!!!」
ジェノア応援団:「あ〜そうなんだ〜じゃあ今日はしっかり応援して勝とうぜ!!!」→あっという間に仲間意識を持って団結を求めるイタリア人。

と思えば…

時間が空いたのでスタジアム付近を友人と3人で散策。
今度はカターニアサイドのスタンド入り口付近でカターニアティフォージ(サポーター)に出くわす。

カターニア応援団:「おい、森本は日本人だぞ」
河村:「知ってるよ」
カターニア応援団:「じゃあ、なんでジェノアマフラーなわけ?!」
河村:「…(困る)」
カターニア応援団:「森本はカターニア!!!カ・タ・〜・ニ・ア!!!」
河村:「でも今日はジェノアの応援すんの!!!」
カターニア応援団「Ma vaffanculo(おい、なんてこったこのク○野郎!!!)」
※南部の人々は過激なので要注意にてささっと回避

本音を言えばジェノアに森本がいてくれたらさぞ「応援し甲斐があるのに〜」と思いながら日本人の活躍を期待しながらもジェノア勝利を祈ってスタジアム入り。
当然スタジアムへ入ってからもあちらこちらから視線を感じる、そう「あいつらカターニア(森本)の応援すんねんな〜」みたいな感じね。

試合開始!!!

森本はベンチスタート。
我々の願いがかなってジェノア先制。
ジェノア1点リードで前半終了。
「よ〜し、よ〜し、このまま2−0になって森本登場でゴール決めてくれたらうれしいっすね〜。」
なんてノー天気なことを言っていたことをサッカーの神様が見ていたのかどうかは定かではないが我々にカルチョの旅、最大の試練を与えたのです!!!

緊迫した1−0でどうもジェノアの4−4−2が崩せない、カターニアの3トップ。
満を持して森本投入で4トップに近い変則4−4−2でジェノアに対抗。
それが功を奏したのか?ジェノアDFボヴォのオウンゴールでたちまち同点!!!

ん〜雲行きが怪しくなってきた…と同時にますます我々が座席から離れられないシチュエーションに。
ならば覚悟を決めるしかない!!!

そう、日本人のくせに日本人を応援しないことを決意!!!
森本がチャンスを演出する度に…

3人とも…

「やめて、やめて、やめて」
「耐えろ、耐えろ、耐えろ」
(森本の味方がミスして)「よっしゃー」

と悲鳴に近い祈り連発。

そしてついに我々の願いが通じたのか?!
ジェノアに待望の追加点チャンスのPKが与えられ(詳しくはブログを詳細してくださいhttp://rivoluzio2.exblog.jp/)、ようやくジェノアの勝ち越しに成功?!!

しか〜しまだまだ時間はたっぷりと22分も残されているではあ〜りませんか?!

どれだけ長く感じたことかこの22分+ロスタイム!!!
その間に先に挙げた悲鳴どころではない、森本がゴールを決めかけたシーンがなんと2回もあったわけです。
考えたら【森本がなんと危険な選手に成長しているか】を肌で感じるには絶好の機会なのでありますが…一方で、ここで同点になんかされたら我々はおとなしくスタジアムから帰れないどころか、無事に帰国は果たせない思いが恐ろしく募るのです!!!

緊迫した状況の中、最後の最後まで必死にロングボールで混戦を作り出して活路を見出そうとしているカターニアの最後の抵抗を退け、ついに勝利!!!
『グランデ〜!!!(ナ〜イス)ジェノア!!!』

誰が“日本にはストライカーなんていない”なんて言っているのですか?!
ここに危険な香りをプンプン漂わせている有望な若者がいるではありませんか?!
そういった意味で2010年に向けて希望が持てる観戦でもありましたが、この日本人の成長を手放しに喜べないあの事件…苦笑。

「おい、森本は日本人だぞ!」
みなさんならどう対応していますか?!

…でも数年後に「おい、森本は日本人だぞ!」
と我々が逆に誇らしく答えて、自慢できる日が来て欲しいですね^^v。

最後になりましたが、3週間という長い研修期間を与えてくれたTASAKI ペルーレFCの関係者、そしてカルチョの旅の機会を与えてくださった(イタリアという地をS級海外研修に選んでくださった)【サッカーとハート】の昌子さんにこの場を借りて感謝の意をささげます。

それではまたCiao!


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