カルチョの旅

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2006.4.25 NO.41


「百聞は一見にしかず」


Ciao!

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日本人の子供たちはサッカーを観たくても情報量が少ない…新聞にはちょっとの記事、スポーツNEWSも最近でこそ増えたけど、やはり土曜日か日曜日の専門番組の深夜でしか見ることができない。
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こんなメールが私の大先輩のコーチから届きました。

サッカーのある程度戦術の定石を教えなくても知っているイタリア人の子供。
一方で情報が少ない日本では少しギャップが存在し、サッカーの本質を目で見るのではなくコーチから教え込まれて育ってしまう日本人の子供。

将来のサッカー強豪国を目指すのであれば間違いなく前者の方が圧倒的に有利ですよね?!

今日はそんな考察を少し…って長くなりますが付き合ってください、笑。
昔「カルチョの旅」で下記のコラムを掲載しました。

◇               ◇               ◇
「レフリぃー〜!オフサイドやろ〜?!」
http://kobe-fa.gr.jp/column/kawamura_no20.html

「19/34?!…いや19/28?!…なんと19/26もあるんです!!!」
http://kobe-fa.gr.jp/column/kawamura_no9.html
◇               ◇               ◇

−チャンピオンズリーグをじっくり−

そしてさらに!!!
これ以外にもまだサッカーの情報番組はあります。
CLがある日は必ず試合が終わった直後の23:15か22:45の時間帯で、1時間〜2時間ぐらい放映されます。
1次リーグの時なんかは試合がたくさんあるので2時間ぐらいあるでしょうか?!

全試合ゴールシーンを放映します。
まぁミニハイライトみたいなものです。

それでもし民放でイタリア勢チームの試合が放映できない(日本いうスカパーで放映されたとき)時は、その試合を超コンパクトにまとめたゴールシーンだけでなく、惜しかった場面、危なかった場面(イタリア勢のチームにとって)などかなり充実した内容で放映されます。
もちろん試合前の布陣は確認することもさることながら、交替した選手もチェック。

ですからCLベスト8、16ぐらいの時なんかは火曜日・水曜日と立て続けにヨーロッパのビッグクラブのサッカーを拝むことができます。
まぁ小さな年代だと、そうですね〜次の日の朝5分間ぐらいするニュース、それからお昼には30分間ぐらいのサッカー特集NEWSがありますので、これを観ていると思われます。

そしてまだまだ続きます。
こちらではTV局数も多いのでよくアルゼンチンリーグ・ブラジルリーグ・ポルトガルリーグ・オランダリーグなども放映されています。
『PSV−フェイエノールト』『リーベルプレート−ボカジュニアーズ』『サンパウロ−コリンチャンス』etcを民放で見放題ということになります。
※ セリエA・スペイン・プレミア・ブンデスリーグ・フランスが有料放送

ん〜これはとっても目の肥やしになる教材ですね。


−関西社会人リーグのダイジェスト?−

さらに続きます!!!
地元TVでは必ず現地のリーグ戦ハイライトが放映されます。
日本で例えると、関西社会人リーグ1部・2部、兵庫県リーグ1部・2部の試合まで放映さます。
なぜなら地元の人々にとって必ず関心が高いからです。
『今日は関西リーグで港FCの神戸イチローがAC三宮戦でハットトリックを決めたらしいでぇ〜』と誰かが言えば、それが「どんなハットトリックか?」なんて神戸市でサッカーに関わる皆さんにとって興味は充分あると思います。

イタリアではまったくその現象を地元TV局が放送します。
まさに地域密着です!!!

当然次の日の新聞にはセリエA・Bだけでなく地域リーグの選手の採点、試合の経過、監督・選手のインタビュー(反省点、よかった点)、クラブの役員の話(会長、GM)が即掲載されます。
TV・新聞・レポーター・ジャーナリストetcの人々すべてがサッカー中心に回っていて、それで生活している人がたくさんいるというわけです。
なぜならサッカーに熱中している国民皆がその日に起こった出来事をすべて知りたがっているのですから…笑。

日本みたいに水曜日までダイジェスト・マガジンなんて待てません。
もう即その翌日です!!!笑
それも地域リーグの内容をもカバーした新聞です。

という具合に大人が語っているわけですから、当然子供たちはそんな会話を聞きながら大人に成長していくわけです。


−セオリーを教わるのではなく目で学ぶ−

私は、イタリア人の子供は別に小さな頃から定石を知っているわけではないと思います。
やはり最低限教えないといけないセオリーは小さな頃から始まります。

例えば…
『スローインは絶対に縦ライン上へ投げるか?あるいはバックパス!』
『決して横へインターセプトされて二人一気に置き去りにされるパスは出してはいけない!』
というセオリーはもう7、8歳ぐらいから口が酸っぱくなるぐらい言います。

私が観ていておもしろいと思ったのはあるイタリア人コーチが8歳ぐらいの少年達にその週に行なわれた試合の出来事を練習前に振り返っていたシーンでした。

それは【2vs1の守備の局面】でディレイを成功させた選手に対する賞賛を周りの選手たちに聞かせていることでした。
これはかなりのカルチャーショックでしたよ。
もうすでにこの年代で【ディレイを理解している選手たちがいた!】わけですから…(もちろん全員が全員理解できているとは思えないけど…)

少し話が逸れてしまいましたが、なぜこの子供たちは理解できているのでしょうか?!
それは試合を数多く観ているからだと思います。
それもゴールシーンだけでなく、様々な局面を自分たちの目で追いかけているわけです。

よく『百聞は一見にしかず』と耳にします。
イタリア人はサッカーを目で追いかけているのに慣れているせいか、あるシーンを語るときに鮮明に覚えていて解説することが得意です!

昔その大先輩が私に語ってくれた「すごい監督は絶対にゴール・失点シーンの過程や逆算をパーフェクトに覚えている」、それです。

そういった意味で、サッカーに対する記憶力がすごければそういったシーンを戦術がうんぬんでなく、頭にアウトプットされているので考える時間を必要とせず、数多い引き出しから自然に抽出されオートマティズムでプレイに反映することができている気がします。


−メディアの皆様へ−

そこでメディアの皆様へ提案!
もっとサッカーを取り上げてください!!!
W杯で熱を帯びている日本において、人々のサッカーに関する興味は高まってきています。
と同時にJリーグの百年構想に掲げられる『地域密着』もメディアの方々の力なしでは成し遂げられません。

さらに詳しい情報を!
より素早い対応で!
もっと厳しい視点で!

…以上の観点でサッカーを取り上げてもらえれば『50年以内にW杯優勝も夢ではなく現実に近づいてくる』と私は思います。

というわけで言い出しっぺの私が先陣を切ります!!!笑
5月1日より以下のHPでW杯に関する記事を掲載することになりました。
つきましては「おもしろい!」と思われる記事がありましたら、清き一票を私に投じてください。
http://allabout.co.jp/matsuri/aawcup04/
※5月1日にならないと開けません。現在テスト段階なのでキーワードが必要となっています。1日までもうしばらくお待ちください。

一歩ずつ、着実に日本サッカーのレベルを上げていきましょう!
それではまた。
Ciao!

Kawa


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