カルチョの旅

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2005.10.11 NO.36


 

「『シュートで終われ!』をみんなで考えよう!」

Ciao!
今日のテーマは題名の通りです。

よく試合中に「シュートで終われ!」という言葉を耳にします。
これは攻撃を上手くシュートへ結びつけることができないアタッカー陣にDF陣から発せられます、あるいはコーチがイメージしていたのに選手がシュートをしなかった時にアウトオブプレイでこっぴどく怒られたりします。(経験者は語る、苦笑…ちなみにインプレイで怒るコーチもいますが)

今年の7月31日にハーバーランドのフットサル大会に大学時代の友人たちと参加したところ、この言葉が頻繁に飛び交っているのです。
フットサルはサッカーとちがってコートが狭いため余計にシュートを打つ場面がたくさんあるはずなのに…。

そこでまず始めに考えたことが、「なぜそんなにシュートを打たないんだろう?」
理由を以下の通りにまとめてみました。

@ 日本人は【確実性】を求める。
A ポゼッションで【徹底的に崩す】傾向を好む。
B 決断することを嫌い、責任を請け負わないようにする。
他にも細かく考えればありますが大体こんなところだと思います。

これを一つ一つ考察していきます。
@についてはトラップをした方が「確実にシュートができる」という考え方、そしてダイレクトで打って芯をとらえなかったら「枠を外してしまうだろうなぁ〜」という考え方があります。

…でもトラップしたら相手DFもアプローチすることができます。(ネガティブ)
ダイレクトで打った方がシュート速度は増しGKは予測しにくいです。(ポジティブ)
どれも一長一短です。

それにシュートは打ってみないとわかりません。
ダイレクトで打って芯をとらえることができないと思う恐怖心を抱くのなら、敵を寄せ付けないためにダイレクトで打つトレーニングに時間を費やした方が一度にすべてを解決できるという考え方もあります。

Aについてです。
これは前にも語ったことがあります。
海外で草サッカーをしたときです、泥臭くゴールを決め喜ぶ外国人チーム、対照的にきれいなポゼッションで相手の守備を崩したけれどもゴールという結果が得られなかったのに納得する日本人チーム。

理想を追求することは重要です、一方で結果も得るために攻撃を仕掛けます。
…しかし前述したゴールが奪えないという現象が起きているのに崩した形がいいからと言って納得をしてはいけないと私は思います。

そしてそういった結果に貪欲さがないからこそシュートを狙う姿勢を持つことができない。
たとえそれがペナルティエリア内でも…。
ポゼッションを意識するあまりシュートの適正なタイミングを感じられないからこそ大人(大会を見ていてそう感じました)になっても優先順位を意識できないと私は思います。

海外のサッカーを観れば観るほど度肝を抜くシュートのタイミングに驚かされます。
彼らは常に狙っているのです!

Bは世間でもいろいろと問題になっている、もはや日本社会に対する課題がそのまま浮き彫りになっていると言えるでしょう。
決断力を小さな頃から磨いておかないとピッチの中でチャンスはすぐに消滅してしまいます。
とくにゴール前でシュートを阻止にかかるDFは数多く存在するわけですから…。

しかし残念ながら日本社会において子供たちの育成に積極性や自主性を促すことは必要不可欠と言っておきながら、実はリスクマネージメントを深層心理の中で植えつけている気がします…。

これは外的環境がそうさせているので我々指導者たちが子供たちに働きかけていかないと『一生ストライカーが育たない日本』という土壌ができあがってしまいます。
 


シュートを窺っている様子


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次に試合中において「シュートで終われ!」というアドバイスで、慌ててシュートを打ってしまうプレイヤーが多くなるという疑問についてです。

どんな人でも「シュートで終わって枠を外れて決まらなくてもOK!」なんて考えていないと思います。むしろそのシュートがゴールインすることを期待して掛け声を発していると思います。

ただ一方でこんな考え方が存在するのも見逃せません…。
仮にシュートを打って入らなくても一旦守備に帰る時間が設けられるのでOKみたいな雰囲気があります。
ここだけの話、中盤のプレイヤーにとっては攻守の切り替える時間が確保されるのでありがたいことは事実です、経験者は語るパート2!笑

でも攻撃はゴールを奪うためにがんばっているのであって、ボールを失うために行なっているのではありませんよね?!

確かにポゼッションを長い時間行なえば、ボールを失う確率も上がります。
しかしシュートを打つべきタイミングで逃しているポゼッションと打つべきタイミングをうかがう為に仕掛けているポゼッションは明らかにちがいます。

なぜ『ポゼッションを仕掛けているのか?』をもう一度考え直してみてはいかがでしょうか?!
シュートを打つタイミングが偶発的なものではいけません、個人戦術・チーム戦術でもどのようにシュートまで持っていくのか?を考えてみましょう。

今日は私たちの身近にある問題について皆さんと考察しました。
そこで私は「シュートで終われ!」ではなく「シュートを探せ!」「シュートを決めろ!」という言葉を推奨したいと思います。
シュートを打つタイミングを習得するのは試合ではなく、トレーニングから積極的に展開していきましょう。

イタリア人は底辺のレベルでもクロスファイアー(ゴールに対して対角線上にシュートを放つ)をサイドネットに突き刺すのが上手いですよ!笑

最近のセリエAでお勧めと言えばトニ(フィオレンティーナ所属)でしょうか。

それではまた。
Ciao!

Kawa

 

ゴール前の間接FKからゴールを狙う

私の所属するモンキーズ


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