カルチョの旅

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2004.4.11 NO.18


「中村俊輔弁護論…いや自己弁護論?笑」

Ciao.

最近プレイヤーの私にとってイタリア人ばかりに囲まれた環境でプレイできることは
私にとって素晴らしい観察材料になります。
なぜなら自らの肌でイタリアサッカーを体感できるからです。
このようにレベルの違いはあるにしても外国人と対決でき、そして外国人とコミュニ
ケーションをとって相手に立ち向かう日本人は数少ないでしょう…。

今日はそんな体感している経験をもとにあるプレイヤーの気持ちを代弁したいと思い
ます。
その「あるプレイヤー」とはそう題名にあるとおり「中村俊輔」選手であります。※
以下「俊輔」と省略させていただきます。
決して彼がインタビューに応じたのではなく、もちろん彼がイタリアのメディアに対
して語ったわけでもない。
純粋に私がプレイをしていて「あ〜あ、きっと俊輔はこんな気持ちなんだろうなぁ
…」と思ったことを述べたいだけであります。
最初に言っておきますが私は彼を高校時代に見たときから一人のファンとして応援し
ています。なぜなら彼の繰り出す左足からのシュート・パスには魔法のような力が備
わっているからです。
 


さて、俊輔は現在レッジーナでベンチには入るものの常時試合に出場できていませ
ん。
理由はいろいろと考えられるのですが《弱いチームで活躍する難しさ》これが最大の
理由です。

私はいま7対7(Vol.15参照)の公式戦を週に1回行っていますがなんせ勝つことが少ない。
私のポジションは中盤でゲームを作り、フィニッシュを演出することを要求されています。
いわゆる俊輔のポジションとほぼ同じと考えられチーム状態も同様な現象が起きているといえます。

なぜ勝てないか?
1. ナイスなラストパスを出してもFWが決めない。
2. いい試合をしていてもスコアが劣勢になり始めると簡単にゴール前に放り込む。
3. 相手が強い場合に中盤を省略してFWにあててゲームを構築しようとする。
4. 点が取れないから自分が取ろうとして上がっていくとFWがボールを奪われる回数が多く不用意に上がれない。
5. 相手が強ければ強いほど攻撃することを恐れ(守備を第一に考え)、攻撃に人数をかけない。
細かく言えばキリがないのですが簡単に述べると以上の点が挙げられます。

次に『俊輔はなぜ出場できていないのか?』の推論を立てていきます。
1. テクニックのあるプレイヤーと強くて安定している堅実なプレイヤーを比較し
た場合に「厳しくてはげしいセリエA」で勝つために監督は後者を選択する傾向にあ
る。
2. ゲームを構築する際に俊輔を経由するのではなくまずFWにあてるためFWがボー
ルを奪われると俊輔の活躍する場面が少なくなる。そしてそのFWはカウンターでその
ままゴールまで単独で切り込む場面が多い。
3. 俊輔が攻撃面においてボールに絡む場面が少なければ少ないほど守備をする時
間が増えていき、すると攻撃よりも守備をする時間が多いので守備がある程度計算で
きてカウンターに順応できる中盤のプレイヤーが重用される。
4. FWに素晴らしいラストパスを演出してもFWが得点を決めないためそれが結果と
して評価されにくい(監督の印象に残りにくい)。
5. 監督が交代した(コロンバ→カモレーゼ)良いタイミングで怪我をしておりア
ピールできなかった…。
6. ゲームの攻撃面においてコントロールするイニシアチブを監督から任せられる
ほど信頼されていない(背景にはコミュニケーション不足が挙げられる?!)…?!
他にも私が見えないチーム内で様々な出来事やチーム内の決めごとがあるのでしょう
…。

そこで俊輔に限らず私にも同様なことが言えるこれらの現象は、これからセリエAを
目指す日本人プレイヤーにとって一つの指標と言えるのでは?!と考えたわけです。
では何を意識して海外リーグ(特にセリエA)に挑めばいいのか!!!

1. 監督、チームメイトと自由なコミュニケーションが取れる、あるいは取ろうとす
る姿勢を持つ。
2. どんな状況を与えられても柔軟に対応できるプレイヤーとしての資質を持つ。
@ ときには自分のスタイルを譲って新しいことを柔軟に受け入れる、チャレンジす
る姿勢を持つ。
A 自分を発揮するためのポジションを貪欲に探求する。
B 不条理を打開する我慢強さとそれを覆す意欲の持続力を兼ね備える。
3. 2.とは逆にどんな状況においても誰にも負けない武器を持つ。俊輔で言えば
FK(キック)!
4. フィジカルコンタクトに耐えてその中で技術を発揮できるプレイヤーを目指す。
@ 敵のボディコンタクトに対して上半身の強さと下半身の安定感を保つ。具体的に
いうとどちらか一方が発達していても仕方ない。両方をしっかり保つことによって
ボールがキープできる。
A キックをする時の軸足がブレないような体重移動の持っていき方を意識して日々
努力する。(けり足をボールにかぶせる意識、体をたたむキックをマスターする☆
シュートを浮かしてしまうなんてもってのほかである。とくにシュートを打つときの
力みをなくそう)
B DFの対応において切り返しによる反応、ストップとターンのリラックスとバラン
ス感覚を養う。
5. 一年間の厳しいカンピオナートを戦い抜く体力とタフな精神力を持つ。

以上でしょうか?!
言葉で書くのは簡単なのですが、実戦の場でしかも外国助っ人としてふさわしい活躍
をするためには本当に困難な険しい道が待っているのです。
 


俊輔はいまどのあたりを模索して歩いているのでしょうか…?!
願わくは「体調も良くなった!」のでレッジ−ナの切り札として活躍して欲しいもの
です…ん?
あっでもそうなったらペルージャがヤバイ…。

それではCiao!

Kawa


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