カルチョの旅

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2003.11.20 NO.11


「必要不可欠な自己主張と英語!!!」

Ciao.

先日、私は大変日本人らしくないアクションを起こしてしまいました…。
この私の行動、皆さんは「賛成しますか?」それとも「反対しますか?」

私の現在通っている外国人ペルージャ語学大学は3ヶ月に一度、クラスやレベルを登
録する作業(くわしくイタリア語学大学を知りたい方はwww.aria-k.comを参照してください)が必要とされます。

私も、7月の始めにSegreteria(※セグレテリーアと発音します。「事務課」のことです)へ行って登録作業をしてきました。時期にもよりますが、その混雑具合といっ
たら、それは凄まじいのです!!!
加えて、イタリア人の事務員たちはおしゃべりをしながらマイペースで仕事をこな
し、しかも昼食の時間が来たら(ちなみにこの登録手続きは午前中のみ!)そそくさ
と片付け始めます。
そう、列の人が残っていたとしても、おかまいなし!!!
だから、早朝から長蛇の列ができあがるのです。(地元警察で滞在許可証をもらう時
はもっとすごいらしい…)

このSegreteriaが今日の舞台。ここで、私はたいへん日本人らしくないアクションを
起こしたのです!

朝から気合を入れて早起きし、Segreteriaで待っていること30分…。
「早く開かへんかなぁ〜。」と思い新聞を読みながら周りを見渡すと、どうやら西洋
系外国人が順番抜かしを狙っているのでした。(私のポジションは前から7番目ぐら
い)しかし、前に並んでいる危機意識の低いアジア人(もちろん私もアジア人です!)たちが、簡単にそれを許してしまう始末!

子供たちに「ポジショニングの必要性」を唱えている私としては未然に、中盤で芽を
摘みたいわけです(サッカーの例え話です、笑)!!!
思わず私は意を決し、「お〜い待たんか〜い!!!(関西弁でいうとこんな表現)」と、
まだ完璧ではないイタリア語という武器を片手に話し合いへ持ち込みました… いや
むしろ戦いを挑みに!(もうすでに西洋系の外国人の目は挑戦的でしたから!もちろん怖かったですよ、笑)

しかしその外国人は頑として認めないです。
それどころか「このスペースは開いていたからここに並んで何が悪い?!」というから
本当に驚きです。
さらに「なんで列をわざわざ作って待っているんだ?!時間が来たから前に進んだだけ
じゃないか?!
もし抜かされたくないのであれば、しっかり詰めて2列か3列にして待っておけばい
いだろう?!」と反対に異を唱えてくるのです。

それでも私が「認めない!後ろへまわれ!」と言うと、その外国人は戦いの場を『英
語圏』へと移したのです。
こうなると、英語が頻繁に使用している外国人と比較すれば、私が劣勢に立たせるこ
とは容易に想像できるでしょう…。

ついには事務所が開く時間となり、その外国人は1番でSegreteriaへ進入。
私は仕方なく8番目(一つ下がったしまったのである)のポジションに戻り、(この
時に何人かのアメリカ人が私のアクションに拍手をくれたのがせめてもの慰めでした
が)自分の番を待ったのでした…。

ここまでの話ならただの「私の英語力の低さ!」を強調しているだけですよね、苦
笑。

話はここからです!

10月の始めに再度登録作業にいかなければいけません!
この10月の始めはこの語学大学の1年の始まりでもあるため本当に「人!人!
人!」なのです。
そこで、私は以前と同じく朝早くに行ったのです…が、もう人だかり。
ただ、皆待っている様子なのですが、どうも列がきちんと形成されてない雰囲気もあ
るのです。
加えて、先頭の方へは進入できないと判断して後方待機している人が沢山いました。

私は思考した結果、以前私が腹を立てた外国人と同じ行動をしようと決断してしまっ
たのです!!!
しかし一応は平和主義者なので、開いたスペースを狙ってそこへ入り込むことにしま
した。

もしクレームをつけられようものならきちんと説明できるようイタリア語の文もイ
メージし、そして問題の『英語圏突入』は避けたいので、『ここはイタリア!』と貫
き通すことも重要と考え第2の防波堤も構築!
最後の戦術として、いつものGazetta(新聞)を両手に広げ音読しながらいつでもイ
タリア語に対応できるよう感覚を研ぎ澄ませることを心掛けたのです。

結果は見事1番で進入に成功!何人かの外国人がクレームをしたそうにしていたので
したが、私のオーラがそれをシャットアウト。そして私の行動を境に皆が自分の位置
を確保する事を意識し始めきちんとした列を形成し始めたのでありました…。

さて、皆さん!私のアクションについてどう思われますか?!

おそらく日本ではあり得ない話ですよね。
なぜなら日本だときちんと列が形成され、その列をきちんと守る倫理観が成り立って
いますから。そしてもしそういった混雑が起きようものなら整理券が配られることもあるでしょう。

しかし外国では…日本の常識が成り立たないことが多々あるのです。
これをサッカー選手の例としてあげてみましょう。

選手として必要最低限の技術・体力は前提にあるとして、日本の常識が成り立たない
異国の地でサッカー選手として成功するためには、何が必要でしょうか…?!

1.自分を主張する→アピールをできない人は、特殊な能力を持っていても充分に発揮
できない可能性があります!!!

2.対話能力を身につける→イタリアの子供たちは納得できなければ間髪入れずに反論
をし、自分に非があれば素直に認めます。大人と対等に会話のやりとりをしているこ
とをよく目にします!!!

3.英語力を身につける→世界で通用するプレイヤーを目指すならまず何よりも語学能
力を磨こう!!!(英語を操れば金髪のきれいな女性とカフェを一緒にすることも夢で
はない、笑)

4.自分を守る意識を持つ→環境が自分を守ってくるのでなく、環境の中で自分自身を
守る自覚を持つ!!!

5.柔軟性を持つ→突発的なアクシデントに対する瞬時の判断を養う!!!

以上の5点が重要と私は考えます。

今回のケースでは私が取ったアクションはサッカーに関係する話ではありませんが、
1から始まり2を鍛え、4という環境を自覚し、そして5を発揮したのです。(3は現在
イタリア語に変えて習得中)

どうですか?! 反対派の皆さん?!

もしこれでも「反対!」と思われた方がいたのなら一緒に私とSegreteriaへ並んで西
洋人と対決してみませんか?!なかなかおもしろい体験が味わえますよ。

それでは・・・。

Ciao.

Kawa


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