カルチョの旅

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2003.10.9 NO.9


「サポーターが試合観戦に行く理由とは・・・?!」

Ciao!

 セリエAが開幕して、はや4節が終了しました。私は、開幕から立て続けに5試合を観戦!
『ペルージャvsシエナ、ローマvsブレシア、ペルージャvsミラン、ローマvs
アンコナ、ペルージャvsレッジーナ』
※ペルージャから一番交通の便が良いのがローマです(電車で約3時間、地図で調べ
よう!)

 セリエAの試合は、基本的に年間を通してホーム・アウェイの繰り返しで行われるの
で、私が応援しているペルージャの試合がない時は、興味のあるチーム(今年のローマは強いと思います!)の都市まで観戦に出かけるようにしています。

今日は、熱気あふれるイタリアのスタジアムを見てふと思ったことの考察です。


 以前のコラム(Vol.2を参照)でも触れましたが、ともかくイタリアはスタンドの雰囲気がすごいのです!!! ペルージャでもローマでもそうですが、あそこまで満員になれば、サポーターの「チカラ」が必ず試合の結果につながると言っても過言ではありません。
 その逆もしかりです・・・クラブも懸命に戦うから、サポーターも応援する。その相乗効果によって地域が活性化し、サッカー文化が成り立ち、盛り上がっていくのでしょう。


 そこで、スタジアムが活性化する条件を考えてみましょう!みなさんは何を楽しみに試合観戦に行きますか?
 応援するクラブの勝利?応援するプレイヤーの活躍?対戦相手がビッククラブだか
ら?試合の雰囲気?スタジアムの雰囲気?それとも質の高い試合?

色々ありますよね。

 私は、前述したすべての条件を求めて試合観戦に行くよう心がけています。なぜならそのクラブに期待をし、縁の下のチカラになるべくお金を「投資」しているわけですから!
 でも・・・これらの条件に当てはまらなければスタジアムは満員にならないのでしょうか…?!

答えはNOです!

 おらが町を代表するチームに誇りを持ち、そして愛着を持って「チームと一緒にスタジアムで戦いに臨む」というサポーターが多くいるチームは、当然盛り上がりす。 

規模こそ異なれ、そうした雰囲気を持ち合わせるクラブには、必ずチームの顔になる
プレイヤーがいます。あるいはクラブの方向性(目的)を、サポーターが支持してい
ます。
 例えば前者のようなクラブには、ベッカムやロナウド、デルピエロに代表されるプレイヤーがいるだけで盛り上がりますよね。そんな彼らのプレイを楽しみにスタジアムへ行くわけですから。
 一方後者は、よりその「内容」が問われます。勝利を追求して戦うクラブ、攻撃を重要視しているクラブ、限られた資金源で若手を育成しながら残留を目指すクラブと
いった具合に多種多様です。

 その中でもとりわけ私が好きなのは、地域生え抜きの若手のプレイヤーが活躍しているクラブ!
 有名どころで言えば、ローマのトッティ、レアルのラウルを育てたクラブがそれにあたります。Jrユースからユース、そしてトップチームへ…という段階をかけ上がった選手を抱えるクラブですね。サポーターは彼らをチームのシンボルとして、スタジアムで大声援を送ります。(イタリアへ来るのであればローマの試合は必見です!!!)
 上記のような世界的に有名なプレイヤーがいなくても、そのクラブで少年時代から
育っていったプレイヤーが多いクラブは自然と人気があります。こうしたチームで
は、次世代の子供たちが彼らを目指して頑張ります。その地域の年配の方々も、成長
を遂げたプレイヤーの育成過程をよく知っていますから、次に控える金の卵たちを温
かく見守り続けます。好循環、いい雰囲気ができますよね!
 試合明けの月曜日には、BAR(バール)やRistorante(レストラン)で各年代の試合
の話題で盛り上がるというわけです。
 
 だから私が思うスタジアムが活性化する条件の一つは、生え抜きプレイヤーが所属していて、なおかつ一生懸命戦っているかどうか!…なのです。


 そしてスタジアムと観客席の距離も関係しますね。ピッチが近ければ近いほどサポーターも一喜一憂でき、迫力が伝わってきます。そしてプレイヤーたちを身近に感じることができるでしょう。
(ちなみにローマは陸上トラックがあり実際は遠いのですが、ファンの大声援がそれをかき消すのです。)
 もちろんサポーターがプレイに不甲斐なさを感じたら鋭いヤジが飛んでくることも考えられるのでプレイヤーも必死に戦わないと怖い目にあいます。このへんは相乗効果でしょうか?!

 このような試合の雰囲気を楽しめるスタジアムは日本ではなかなかお目にかかれません。ところがイタリアでは、アマチュアレベルでこういったスタジアムが町に必ずといっていいほど存在するのです。


( ローマオリンピックスタジアム )

( 熱いミラニスタ )


 私が現在所属しているクラブのスタジアムもサッカー専用で素晴らしい環境です。こんなスタジアムが多ければ多いほどサッカーは熱気を帯びてくるのでしょう。そしてそんなスタジアムがあればあるほどプレイヤーたちの情熱も発揮されるのでしょう。
   (私が所属するスタジアム)

 現在、日本ではこのような好循環を生むために、様々な指導者やサッカー関係者が努力されています。そして日本でも素晴らしいジョカトーレ(プレイヤー)が存在しています!!!

☆有名になる前に才能を発掘して、そのプレイヤーが活躍していく過程を見ていくの
はとても楽しいですよ。

どんなレベルあれ、「グラウンドまで足を運ぶ」ことが大事だと思うのです。

好きなプレイヤーを決めてそのクラブの応援をするもよし、自分が生活する地域のク
ラブを応援するもよし、対戦クラブがビッククラブだから質の高い試合を期待してス
タジアムに行くもよし!ということです。
そんな気持ちを持って、1度でいいからスタジアムに足を運んでみませんか?テレビ
では感じることのできない何かが伝わってくると思いますよ!
そして、応援される立場のプレイヤーたちは、人々に感動を与えられるよう懸命に
ボールを追いかけましょう!

それでは、また。

Ciao.

Kawa


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